ボーイスカウト豊中第20団 -> ベンチャー隊 -> 世界陸上 in 大阪

世界陸上奉仕 2007.08.25

猛暑日が続く大阪で開催されている世界陸上に奉仕してきました。(って、まだ、この報告中も開催されてる?)

ボーイスカウトがどのような奉仕活動をしているのか簡単に速報します。

今回の世界陸上には、620団(6団と20団)として、以下の5名が奉仕活動に参加しました。

大阪の文字が浮かび上がるスタンドの様子

◆大阪の文字が浮かび上がるスタンド

チアリーダーによるセレモニーを正面から見たところです。OSAKAの文字がはっきり映っていますね。

でも、文字が見えるってことは、それだけ観客席が空いているということ。

開会式は夕方5時からでしたが、まだまだ蒸し暑くて大変でした。

メインポールの仕掛け

◆国旗掲揚の裏側

国旗掲揚というのは、簡単そうで実は大変。通常のボーイ活動で掲揚するのは日の丸か、もしくは隊旗がほとんどでしょう。しかし、世界陸上のような国際大会ともなるといろいろな国の国旗を掲揚しなければならない。今回は203の国の参加ですから、国旗もそれだけある。

さらに悩ませるのが国歌。どの国の選手が優勝するかわからない。優勝すれば、つまり、金メダルなら、その国の国歌の演奏とともに国旗を掲揚しなければならない!

かといって、スカウト達もすべての国歌を覚えることはむずかしい。

そこで、次のようにします。まず、参加国の国歌の「演奏の長さ」を事前に調べておく。次に、金メダルなら15メール(今回のポールの高さ)のポールにあげるので、15メートルを「演奏の長さ」で割って、「2秒あたりの長さ」を計算します。例えば2秒あたり35cmとすると、国旗のロープを両手で引っ張るのにイチ、ニーとかけ声をかけて引っ張る時に、右手と左手の間隔を35cmとするのです。

すると、演奏開始から終了までにきっちりとあげることができる。というわけです。うまいこと考えましたね。(自衛隊でやっている方法だとか。)

国旗掲揚のスカウトは1チーム4名。正手(国旗を揚げる役)、副手(ロープがたるまないように補佐する役)、国旗の受取役(大会本部から手渡しされる国旗の受取役)、補助役(国旗を受取って正手に渡す役)。4名がローテーションで各役回りを担当します。

国旗の受取役も大変です。なぜなら、国旗の上下を確認しなければならないからです。おなじみの国旗ならともかく、初めて見る国旗も少なくありません。それに、良く似た国旗もあります。間違って上下さかさまに掲揚してしまったら...。(ボーイスカウトの名誉が...。考えただけでもぞっとしますね)

写真は、今回の金メダルを掲揚するメインポールのもの。観客席からは見えないところに、このような仕掛けがしてあります。写真には写っていませんが、20という数字のもう少し上のところに「黒い線」が書き込まれています。その黒い線からの距離がセンチメートルで書き込まれています。例えば、25センチメートルなら黒い線から赤い線までの間が目安となります。

スカウトは、黒い線のところで右手をそえて、下に引っ張り、目安線のところで、左手を黒い線にあわせて引っ張ります。これをイチ、ニーと声をかけて「2秒」で繰り返します。すると、国歌演奏の終了直前にポールの最上端に着くのです。正手は国旗を揚げているときには、上を見てはいけません(これが正しいマナー)。真っ正面を向いていなければなりません。自分を信じて、ひたすら揚げるしかありません。国歌演奏前に着いても駄目だし、演奏後に着いても駄目。ドキドキしますね。よい国旗掲揚とは、国歌演奏の終了1、2秒前に最上端に着くのがベストだとか。というのも、国旗が揚がりきったところで、1、2秒の余韻を残して国歌演奏が終了するのが、絶妙な揚げ方?(ま、テレビ受けするわな。)


メインポールの風景

◆ポールを離れて見たところ

国旗掲揚付近はちょうど首一つくらい出るような高さの台が設営されています。

だから、上の写真のような仕掛けは見えないんですね。

ところで、金メダルの国旗のことばかり説明しましたが、銀メダルと銅メダルはどのように揚げるのか?

これもまた、よく工夫がされています。
金メダルのメインポールのところに、これまた別の線が書き込まれています。銀メダルの国旗掲揚は、金メダルの国旗が、その線を通過すると同時に揚げ始めるのです。銀メダルのポールの高さは、金メダルより少し低い14メートル。だから、金メダルの国旗を揚げ始めてから1メートルの高さのところに線が書き込んであります。銀メダルの正手はそれを確認して、スタートさせます。

もちろん、揚げる間隔は金メダルの国歌の長さに合わせた長さですね。

補助役はメトロノームをイヤホーンで聴いていて、みんなにタイミングを知らせます。

開催前の長居競技場

◆ハプニング

今回の国旗掲揚では、亀井スカウトが大会初日のマラソンの銀メダルの国旗掲揚(韓国)とか、コンゴ、エチオピア、エストニア(円盤投げ金メダル)などを揚げたそうな。国旗が最上端にかちっと着いた瞬間に国歌が終わるとホッとしたとか。優勝した国では、その場面のテレビ放送を何度も流すでしょうからね。

でも、スカウト達が事前に調べておいた国歌の演奏の長さが本番で違っていた!というハプニングがあったそうです。なんでも、オーケストラのバージョンとかいろいろなバージョンのある国歌では、長さが微妙に異なるそうです。当然のことながら、「ずれる」。国歌演奏が残っているのに早く揚げすぎてしまうのはまだよいそうです。(余韻が残るので)

でも、最悪は、国旗が揚がりきる前に国歌が終わってしまうことだそうです。該当のチームは、とっさの機転を利かせて対応したのだとか。(やるなあ。)

国旗掲揚は、ボーイスカウトにはうってつけの奉仕ですね。普通の高校生や大学生で正しい国旗掲揚を経験している人は少ないでしょう。ボーイスカウトは活動毎に掲揚しているし、慣れているという点ではよかったのではないでしょうか。世間にもっとボーイスカウトのことを知ってもらうチャンスです。

ただ、CMが多くて、あんまりテレビには映りませんでしたが。


他にもマラソンやプラカードの話がありますが、とりあえずこの辺で。追加報告がありましたら掲示します。